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「 僕のカタマリ・その壱 」





僕は勇気のカタマリ

君と生きていこうと決めた時から

どんな大きな嵐にだってひるまない

希望の光があとからあとから生まれる

そういう躍動の結晶なんだよ

君が旅立つ日にさえ

勇気だから



ウソツキ

みんな僕より深いから

励ましの言葉はすぐに尽きてしまう

それでも目を背けずにいるのは

嫌われたくないからだね?

また一人僕に愛想を尽かして

離れていく人はいつも正しいよ



僕は可能性のカタマリ

どんな時にも誰をも諦めたりはしない

目の前から消えてしまわない限り

誰もが友達でいられるはずさ

たとえ消えてしまっても

元気でいてさえくれるなら

必ずまた会えると信じてるよ



渇いてる

心がカラカラに渇いてる

どうしようもなさがベッタリと貼りついて

それがパリパリになってささくれて

日焼け痕みたいにヒリヒリと

何重にも重なった僕が

ささくれ立って



だけど



僕は僕のカタマリ

僕は僕をやめられはしない

移りゆく季節の中で、流れゆく社会の間で

僕が僕であることはきっと、誰かの愛であり誰かの憎しみである

そういうことを全身で感じることを僕はやめられはしない

優しさに包まれるときも、傷ついて落ち込むときも

全ての結果として、僕は元気でいると決めた


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