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ホムンクルスX-1





JOYとわたしの

おままごと

粘土と葉っぱの

ご馳走が並べられて



わたしは何を出されても

首を振るしかないの

ホントは食べてあげたいけれど

メルクリウスの器が邪魔をしているから



あなたはふくれっ面をして

ドアを飛び出していく

そして今度は蛙を持って戻ってくる

いたずらっぽく笑いながら



わたしが蛙を苦手なの

すっかり覚えて

わたしが言うことを聞かないと

こうやって意地悪をするの



お願いだから

それだけはやめてね

蛙をガラスにくっつけるのだけは

わざと大袈裟に怯えて見せる



あなたの喜ぶ顔が見たい

たとえ粘土を食べて死んだっていい

蛙とキスだってしてみせられる

このガラスさえなければ



あなたとわたしを隔てるもの

そしてわたしの命を守っているもの

これさえ壊れてなくなれば

あなたに触れられる



でもわたしは知っている

たとえガラスを壊したとしても

もっと大きなガラスができてしまうだけ

あなたを愛するっていうことは

ガラスを壊してしまうことではなくて

あなたの笑顔が見たいって

あなたが幸せでありますようにって

このガラスの中でずっと願い続けることなの




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