拙文集の5 大学改革、地域連携その他

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16 「地域の視点からの大学改革:国立大学の再編統合に向けて」  富山大学の紀要掲載ページ
     『高岡短期大学紀要』vol.17(平成14年3月)
   富山県内3つの国立大学が平成17年10月に統合して新しい富山大学ができまし
  た。
   3つの大学とは、人文、経済、教育、理、工の5学部を持つ富山大学、医(医、
  看護)と薬の2学部を持つ富山医科薬科大学、産業造形・産業デザイン・地域ビ
  ジネスの3科を持つ高岡短期大学の3大学です。全国的にも、地方大学としては、
  これだけの規模と特色を持つ大学の統合は珍しいと思います。
   これは、その協議の渦中にある高岡短期大学の蝋山昌一学長から依頼されて、
  学外の「地域の視点」から大学改革に対する意見を寄稿したものです。最終的に
  B5で48ページという量になってしまいました。
   内容は、大学と先進国経済、日本経済、地域経済の関わりから大学の役割を考
  え、・・・・したがって、特に人文系の先生方からみると「違う!」というご意見が
  あるかもしれません・・・・それに基づいて大学改革への期待を述べ、ついで、3大
  学の統合のあり方について具体的な考え方を提案しています。
   大学への期待部分が前半半分、大学統合に対する意見が後半半分という構成で
  す。
   後半半分は、おおむね平成13年の秋に蝋山学長にお送りした内容(それを読
  んでいただいて寄稿を依頼されることになった)です(若干加筆)。 
   前半部分は、新たに追加した部分で、グローバル化の中で、日本が生きていく
  道は、ある意味で商品として成熟する前の段階の「革新的な」商品を作る役割を
  果たしていくしかないこと。それには、研究開発機能の強化が重要ですが、リス
  クが大きいので、大学が重要な役割を果たさざるを得ない(米国のように)こと。
  したがって・・・日本の(地域)経済の将来にとって大学の役割がいかに重要か、
  を述べています。もっとも、日本の大学には、そもそも期待はできないという声
  も根強いのですが(しかし、それがもし可能でないなら、日本は大学と一緒に沈
  没することになると考えています)。

14 21世紀の地方シンクタンクに求められるもの
     雑誌『地域研究交流』VOL16.NO3
     「地方シンクタンク協議会設立15周年記念号」
   短いものですが、地方シンクタンクの今後のあり方について書いています。

7 広域連携におけるインターネットと連携検索エンジン
     雑誌『でるくい』2号   (平成9年2月)
   これは、地域からの情報発信を本当に使ってもらえるものにするためには、検
  索エンジンの機能の向上が必要であることを説き、あるべき検索エンジンの機能
  の具体的イメージを描いたもの

6 富山県の地域活性化施策とその方向について
     雑誌 『運輸と経済』   (平成8年12月号)
   これは、当時の私の上司だった橋本企画部長名で書いたものです。もちろん、
  部長のチェックとそれに基づく修正を行った上で出したものです。主として、富
  山県の地域活性化施策の紹介を狙いとしたものですが、その前段で、大都市圏と
  地方圏における行政投資のシェアにふれ、手本のない時代における中央と地方の
  関係に触れ、地方が活かすべき環境と課題について触れたもの

4 日本中央横断軸構想と情報連携について
     雑誌『地域づくり』    (平成8年7月号)
   これは、日本中央横断軸構想を紹介するとともに、このような広域的な連携を
  実現するためには、「時間距離の短縮」と「情報連携の推進」が必要なことを説
  いたもの

3 富山3つのイフ
     北日本新聞        (平成8年2月)
   これは、富山県の過去の岐路が別の方向にずれていたら、現在の富山県がどの
  ようになっていたかを俯瞰し、長期的な視点で政策の判断を行うべきことを説い
  たもの
   この後、富山近代史研究会の機関誌「近代史研究」第20号にこれに関連した
  随想が掲載されています(「イフ(if)についての随想」(北野潔氏))。

2 日本中央横断軸をはじめとする地域連携軸構想と国土開発
     雑誌『道路行政セミナー』 (平成7年12月号)
   これは、新しい全総の策定において、従来のハード中心の全総との決別を意識
  してか取り上げられなかったが、現在の経済社会が、その多くを高速交通網の整
  備に負っていることを指摘するとともに、経済社会環境の変化が地域に及ぼす影
  響を俯瞰し(及び日本中央横断軸構想の概要を紹介し)たもの