雑記帖 - 旅日記

No.3
2002夏~島旅シリーズ「屋久島」その2
絵:屋久島の地図
屋久島の地図

スタートから問題続出「と・ぺこトラブルツアー」の一行5名だったが、それでも時間通りに屋久島空港に降り立った。じりじりと夏の太陽が眩しく照りつけている。予約してあった「寺田レンタカー」のおじさんが、屋久島空港で待っていてくれた。おじさん、車のキーを渡してくれながら「お帰りになるときは、私が空港にいなければ、キーは車のサンバイザーのところにはさんどいてくださいね。」「はぁ、ロックはしなくても?」「大丈夫です。ここは屋久島ですから」。

身体のサイズの関係上もあり、運転手とさん、助手席に凸さん、後ろに残り3人が乗り込んで、しゅっぱーつしんこー。屋久島の主要道路は海岸沿いに島をぐるっと1周している。一行は、空港から時計回りに走って、宿泊先の永田いなか浜をめざすことにした。15分ほど走ったところに、安房川がある。川沿いに少し遡ると、深い深い谷になっていて、橋が架かっている。橋の上から川を覗くと、けっこうちびる。遙か下を流れる清流ではのどかにカヌーを漕いでる。

お昼時なので、寺田レンタカーのおじさんに教えてもらった「茶屋ひらの」へ。看板には「屋久然料理」とある。かなり人気のお店らしく、店内は混んでいる。お品書きは一つ、おまかせ定食のみ。ゴーヤ、つわぶき、はおらま、やまおばなどの山菜や野菜が中心で、魚介類は亀の手(貝)のみそ汁や、飛び魚の竜田揚げなど、屋久島の郷土料理が次から次へと小皿や小鉢が全部で13~14品。南国特有の甘口醤油で全体に甘めだけれど、どれもこれもとても美味しい。接客もとても感じがいい。これで一人前2千円はびっくり。お得。島価格。

絵:くわずいも
くわずいも

ぽんぽんのお腹をさすりつつ、島内観光は続く。まずは、私と同名の千尋の滝へ(ちなみに、私の名前は「尋」でなくて「宏」で、深さだけでなくひろがりもという、欲張り?な願いが込められている)。滝見物の後は、露店のサトウキビジュースでのどを潤し、お次は海、といっても泳ぐのではない。平内海中温泉は、波打ち際にあり、岩場のあちこちから温泉が湧いている。もちろん、時折波が打ち寄せてくるという素敵な温泉だ。ところが、ここは水着がダメで、着替え場所も丸見え。ということで、男性陣のみが入った。

続いて、大川の滝へ向かう。千尋の滝は展望台から遠くに望むのだが、こちらは滝の間近まで近寄ることができて、大迫力。そういえば、ここの駐車場で寝ていた人なつっこい子猫、今ごろどうしているかな。。。車は、西部林道へと進む。ここからは国立公園、くねくねの山道で道幅が狭い。対向車が来たら大変じゃ、と思ったけど、運良く一台もあわなかった。自然保護の人々の運動によって、道路拡張工事を免れた経緯があるそうだ。くわずいもの葉が、まるで畑で栽培しているかのように一面に生い茂っている。

緑のトンネルを抜けると、ひらけた海岸線と砂浜が目に飛び込んできた。ここが今回の宿泊地の永田いなか浜。とぺこコンビが2年前の夏にも滞在した「送陽邸」に到着。おじさんに挨拶して、何はともあれ、まずはお風呂だ。そして海際に面した涼(すずみ)台で、地元の魚介類たっぷりの夕飯。海風に吹かれて飲む焼酎「三岳」の美味しいこと。ほろ酔い気分で、砂浜へ。夏は海亀の赤ちゃんが孵化して海に帰っていく時期。浜では、調査隊の人が、ちゃんと巣立てなかった赤ちゃんが海に帰れるよう手助けしている。砂浜に寝ころぶと、まん丸のお月様が夜空に浮かんでいた。。。

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南の島はハイビスカス
(2002-8-22 / ト)
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裏から見てみたハイビスカス
(2002-8-22 / ちぃ)
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平内海中温泉
(2002-8-22 / ちぃ)
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大川の滝
(2002-8-22 / ちぃ)

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