私的デジカメ選び

2000年 春の陣      仕様一覧表へ行く

 

さて、2000年の私的デジカメ選び春の陣がスタートです。
デジカメは99年に200万画素時代に入り、今年はついに300万画素時代に突入です。
これまで画素数=デジカメ性能という公式が一般的でしたが、昨年くらいからメーカーも単に高画素のモデルの開発だけでなく、従来の画素数のモデルを熟成した機種もだしてきており、私達一般ユーザーは用途や財布と相談して幅広い選択肢の中から機種選びが出来るようになりました。選択肢が増えることはそれだけ、悩みも多くなるということですが楽しく悩んでみましょう。

また、今シーズンの目玉はフジフィルムの開発したスーパーCCDハニカム。CCD画素の並べ方を変更して、従来よりも効率的に画像情報を取り込めるようにしたという新技術。これが成功すれば、まさにブレークスルー。実機での画像が気になるところです。

さらに、新モデルが登場することで昨年の旧機種の値段も下がってきますし、運が良ければ良い買い物もできますよね。幸いにも、昨年発表されたモデルの多くが完成度も高く、買って失敗というケースは少なくなってきています。旧機種狙いにも美味しいシーズンだと思います。

カシオQV3000EX
300万画素モデルの発表はアメリカから入ってきました。前モデルの200万画素の2000UXは昨シーズンの私的デジカメ選び一押しの機種でした。デザイン、大きさとも日本人好みとは言い難いものがありましたが、そのコストパフォーマンスはライバルとは一線は画すものがありました。その300万画素モデルがこの機種です。レンズをこれまでのオリンパスからキャノン製に変更してきました。ここで注目すべきはレンズの明るさ。300万画素になってもF2.0はライバルC−3030ZのF2.8よりも明るく、クラスNo1と言えます。出来るならば接続キット込みで販売してもらいたいところでしたが、USB接続キットが5000円を切る価格なので許しちゃおう。あとは実売価格がこなれれば、今シーズンも一押しモデルになれる要素を十分持っていると思います。ベータ機の画像を見る限り2000UX同様、ちょっと地味に感じる味付け。この辺は個人的な好みにもよるのですが、デジカメの設定で彩度UPを選択してちょっと派手目にしたほうが見栄えがして良いかも。

キャノン パワーショットS20
300万画素モデル国内初発表はキャノンでした。
キャノンのこのシリーズはこれまでとおりコンパクトなデザインを踏襲し続けてきました。アルミ合金のボディーは質感も高く持つ喜びもあるでしょう。女性の方が持っても似合うデザインではないでしょうか。2倍ズームは収納時にはフルフラットになるなど携帯性で他の300万画素モデルと差別化を図ってきています。(ただ、実機は見た目ほど小さくないというのが従来機までの印象でしたが)CFtype2を採用しているので340MBのマイクロドライブも使用可能なので見た目以上に使用範囲は広いと言えるでしょう。携帯してスナップを撮るのに適したデジカメとして選ぶ一台だと思います。サンプル画像を見てもその辺の用途に合わせてチューニングしているように感じます。

オリンパス C−3030Z
昨年の200万画素ベストセラーモデルC−2000Zは秋に改良版2020Zとなりました。そして今春、さらに進化し、C−3030Zに。まず、画素数は334万画素になりました。画素数が大きくなると同時に内臓メモリー(バッファー)が32Mになり、これまで以上の処理速度を実現しています。高画素モデルで一番心配されるのは高画素化に伴う処理速度の低下でしたが全く問題なく進化しています。デザインに大きな変更はありませんが、色がブラックになりより精悍なイメージになりました。この辺は好き嫌いが分かれるところ。また、やっとでUSB端子が付きケーブル接続でも実用的な速度でデータ転送ができるようになったと思います。このシリーズを買っておけば、まず後悔は無いという仕上がりです。C−2000Zで問題になっていた多くの部分は既に2020Zで改良されており更に熟成しながら進化してきた3030Zには安心感すら感じます。オート以外にもマニュアル機能も充実していますから、作品作りにも適した一台でしょう。さらに動画、音声の記録も出来るようになり、デジカメ優等生の地位を今シーズンも守りそうです。まー、その分、値段も高くなることが予想されますが、予算に合う人には間違いない一台といえるのではないでしょうか。

ニコン COOLPIX990
C−3030Zと実力を二分すると思われるのがE−990。昨年の200万画素モデルのE950は発売してしばらくは品薄状態が続くほど評判を呼んでいました。その300万画素。こちらもオリンパス同様、前モデルの問題点を改良してきており、買って後悔の無い一台です。C−3030Zがカメラらしい比較的オーソドックスなデザインに対し、こちらは回転レンズを持つデジカメらしいデザインです。新たに7 枚羽根虹彩絞り、マルチエリアオートフォーカスなどカメラ好きを刺激する新機構を採用して、カメラとしての性能のUPをしています。C−3030Z同様、USB端子を設定しPCとケーブル接続しても問題無いようになりました。動画にも対応したということで、まさにC−3030Zと甲乙つけがたい機能になっています。あとは、サンプル画像を見るのが楽しみです。新しいニッコールレンズと300万画素CCDの組み合わせでどんな画像を見せてくれるのか。

もう少しゆっくり始めようと思っていた2000年春の陣、次から次への新製品国内発表につられ急遽開始。
まだまだ、情報が少ない部分もありますので、修正加筆しながら進めていきます。仕様一覧はまだ出来ていません。(2000.1.31)

フジフィルム FinePix4700
今シーズン、最も注目されていたのがフジフィルムでした。昨年、新しいタイプのCCDの開発を発表して、それが今シーズン製品化されるからです。
そして、その第一弾がファインピックス4700。デザインはFP700の流れを組む縦形ボディー。それに3倍ズームを組み込んだFP1700Zの進化型。そして噂の新開発CCD:スーパーCCDハニカムを搭載してきました。難しいことは一般ユーザーには関係ありませんが、簡単に言うとCCD素子の配列をこれまでのものとは変えて、同じ面積でもより効率的に画像データを得ることが出来るようになったということです。実画素数300万画素でもその1.5倍位の効率でCCDを使えるということです。ですからフジのいう430万画素というのは換算後の目増しした数字になります。まー、我々ユーザーはカタログデータよりも実際の使い勝手が大事なわけで、しっかりサンプル画像を見て評価しましょう。
で、いち早くベータ機のサンプル画像を見た感想ですが、画像がでかい!画質は?個人的には昨年のFP1500や1700Zのように元気の良い画像が好みですが、今回の味付けはより自然な感じ。画質はちょっと、ノイジーだし、レンズ性能がイマイチなのかな。あのボディーにズームレンズ詰め込むのだから大変だけどね。スーパーCCDハニカムっていいかもと思っていただけにちょっとかなというのが第一印象です。
これまでフジの縦形ボディーのデジカメは専用のバッテリーが必要だったのですが、今回は単三タイプ2本になり、バッテリーの調達もしやすくなりました。さらにUSB端子の装備やユーザーインターフェイスの改良などより使いやすくなったようです。
これを買う人の多くが、このスタイルに惚れ込んでるんだろうなー。ということで縦形ボディーが好き方で、フルオートで撮れる高画素モデルを望むならば、今シーズンこのモデルが一押しになりそうです。値段は高いけれど。(マニュアル撮影がお好みならば、他のモデルで楽しみましょう。)
富士写真フイルム、FinePix4700ZのCCD表記に変更・総画素数:ハニカム配列の240万画素
 


*FP4700の発表と同時にフジフィルムから、今後のデジタル事業についていろいろと発表がありました。今までのフィルム事業と新しいデジタルイメージ関連の事業をバランス良く進めて行くなーと素人ながら感心しました。デジカメユーザーの意見としては、さらに安価にデジタル画像が現在の写真のプリントサービスのように高画質で気軽にプリントできれば良いなーということ。

ソニー Cyber-shot Sシリーズ(DSC-S70)
ソニーからも新しいモデル(Sシリーズ)が発表されました。300万画素を筆頭に200万画素、130万画素と各クラスに1モデルずつの投入です。まず、外観ですが従来のサイバーショットよりも普通のカメラに近いデザインになりました。特に300万画素には光学ファインダーが付いたり、カールツァイス「バリオゾナー」レンズ採用と従来のカメラユーザーがデジタルカメラに乗り換えたくなる仕様になっています。これまでのSony製品のイメージは一眼レフのサイバーショットProを除くと、「カメラとデジカメは違うんだよ」という印象のモデルが多かったのですが、Sシリーズはよりカメラに近づいたという感じです。300万画素モデルS70のβ機のサンプル画像の感想ですが、まず、非常にクリア、それでいて色も良く出ていますし、レンズとCCDのバランスが取れた気持ちの良い画質です。個人的には抜けの良い元気な画像は好感が持てます。(画質を見た印象では、今のところシーズンNo1の印象)昨年出した5倍ズーム機のようなインパクトは無いものの、オーソドックスな形でも勝負できる実力を持っているといえるでしょう。
200および300万画素モデルは従来と同様、動画も採れますし、特に300万画素モデルではTVへのフル画面再生できるなどSonyらしさは忘れてません。Sonyらしさといえばメモリースティックさらにスタミナバッテリーと独自仕様を貫いています。
初めて購入するデジカメとして考えた場合にも、USB接続キット、画像ソフト等PCさえ持っていれば必要なものはも同梱されているので、安心して薦められます。
昨年までの一眼レフ、単焦点、5倍ズームに加え、今回、もっとも一般向けの3倍ズームを各クラスに揃えたことで、デジカメに対するソニーの本気が伺えます。ハンディカムのようにデジカメでも主導権を握るのでしょうか。

熟成モデル達C-860LC-960L
オリンパスからは130万画素の単焦点および3倍ズーム機がマイナーチェンジして発表されました。デザインは従来機と大差はありません。これらは共に98年に発表されベストセラーになった機種の改良版。すでに熟成モデルなので多くの改良を重ねてきていますし、画質も向上させてきているということです。既に開発費は回収済みでしょうから値段も安くなっているはず。初心者がデジカメってどういうものなのかなという感じで購入するには丁度良いモデルなのではないでしょうか。130万画素あれば普通に使う分には不満はありませんよ。最近の新製品の300万画素と比べれば画素数は少ないですが、HPに画像を載せたり、メールに貼ったり、年賀状なんかに印刷する用途ならこのクラスで十分だと思います。高画素モデルが注目されますが、このクラスのモデルも忘れずに。(300万画素買ったつもりなら、余ったお金で写真画質のプリンターが買えるもんね。その方が幸せになれる場合もあるはずですし。)

ビクターPIXSTAR GC‐X1
ビクターから久しぶりのデジカメが登場です。
300万画素CCDを使って、撮影時にCCDをずらし2度感光させ、倍の画素数に相当する画像を作るという仕掛けのデジカメ。他にも露出を変化させて2度画像を撮った後、そのデータから高画質の画像を生成したり、数十秒間も連続露光して、データを取り込み暗部のノイズを除くモードも持っている。
いずれも、三脚固定を前提とし、被写体も静止しているものに限られますが、商品撮影や風景を撮る時には威力を発揮しそうな仕掛けを持っています。逆に、動く被写体や三脚を使用した撮影をしない方には全く使用できない機能ですから、このデジカメを選ぶ人は限定されるでしょう。(動く被写体も含め、通常の写真も他社モデルよりも奇麗に撮れれば、多くの人にも受け入れられるかもしれませんが...)
このようなコンセプトの製品は今まで無く、メーカーの言うような性能が発揮できれば、十分、商品価値があると思います。パンフレットやカタログ作成などでは高画質の商品の画像が必要になると考えられますので、そのような用途で良い写真が撮れればちょっとした業務向けなどでも利用されるのではないでしょうか。風景にも良いかもと書いたのですが、その為にはもう少し広角よりのレンズが付いていればよかったですね。あと、2.3倍というズームもちょっと中途半端。この価格帯だとやはり3倍ズームが欲しいです。

*このモデルの発表時、メーカーサイトで予告広告を打ったのですが、正直言って欲求不満と不快感だけが残るものでした。この手の広告は、ユーザーが徐々に明らかにされる情報から全体像を想像して胸をワクワクさせるようなものや、その想像を良い意味で裏切続けることが大切だと思います。昨年、Sonyが同様の広告をF505Kでやったのですが、その時成功した要因は、あの想像を絶するデザインを上手く利用したからです。今回の製品は他者に無い明確なコンセプトがあっただけに、あんな予告をするよりも、ポイントを明確にドンと発表したほうが良い印象を与えたと思えてなりません。(少なくとも、あの一見派手な予告広告と発表後の何の変哲も無い商品紹介のHPがなんともチグハグに思えて、ここにも書きたくなりました。)

TOSIBA AllegrettoM70
撮影間隔1秒とこれまでの特長を300万画素モデルでも達成しています。このモデルを見た第一印象、他社モデルを十二分に意識、研究したんだろうなーということ。
デザインはオリンパスC-2000シリーズ、質感はキャノンパワーショット、値段はカシオ、機能的にもオートからマニュアルまで満載し、さらに外部ストロボ端子、フィルター用アダプターリングも用意。動画、音声記録もOK。仕様を見る限り文句無し。残るは画質。これが一番重要です。東芝のこのモデルに使用されているCCDは他社とは別メーカー製なのでその辺が注目です。サンプル画像を注目。
接続キットも付属し、まさに優等生仕様。それでいて十万円を切る価格。コストパフォーマンスでカシオと競いそうですね。キャノン製の明るいレンズを使用しているところも同じですし。今シーズンの一押しモデルになれるかはやはり画質です。

今年のモデルは仕様を見る限りどれをとっても完成度が上がっています。それと同時に多くの機種がオーソドックスなモデルに仕上がってしまっているのが、ちょっとつまらないかな。アメリカで既に発表されているソニーの新しいマビカのように従来の枠にとらわれないデジカメらしいのもどんどん出て来て欲しいのですが。(マビカに付いては国内発表があったらここでも紹介したいです。)(2000.2.11)

EPSON  CP-900Z
エプソン、お前もかというようなオリンパス2000シリーズ似のスタイリング。ただ、オリンパスC3030の方はボディーの色がブラックになったので、シルバーのCP-900Zとは差別化されてはいるんですが。エプソンはプリンターメーカーらしく、プリンターを中心とした商品展開を行っており、デジカメもその一翼を担っています。ですからプリントアウトすることを前提に作られていると言っていいでしょう。その意味で本来320万画素の画像をカメラ内で補完して480万画素の画像を生成するというのもプリントアウトすると言う点から見て理に適っています。また、自社のプリンターへのダイレクト印刷可能な設計もうなづけます。エプソンのデジカメの特長はこの点にあると言って良いでしょう。操作性は評判の良かったCP-800のパターンを踏襲し、機能的にも充実しており、各種マニュアル撮影も可能ですし、動画、音声の記録を含め、フル装備。本当に今シーズンはどのモデルも高機能になってしまって、機能的な差別化は難しいいですね。となると、あとは画質次第ですね。サンプル画像が楽しみです。
ちょっと気になるのは値段です。オリンパス
C3030とよりも高い、標準価格128,000円。実売価格次第ですが、この価格付けでオリンパスやニコンのネームバリューにどこまで対抗できるか。また、カシオ、東芝といった先行発表している機種が10万円を切る価格設定をしているので、この辺のコストパフォーマンスの点で競争力があるかどうかが見物です。
カメラメーカーに比べ知名度的に落ちるかもしれませんが、エプソンはデジカメ業界の老舗の一つですから、その辺は心配しないで平気です。毎回、派手さは無いものの、手堅い真面目な製品を出していますから。

 

しばらくぶりの更新になります。まー、怠け者の管理人なので許してくださいね。(2000.5.4)
CASIO XV−3
カシオのデジカメといえばQV。デジカメの楽しさを広めてきたシリーズ。最近では8倍ズームQV8000。回転レンズ8倍ズームという他社モデルには個性派。それに対してQV-3000EX。こちらは同じQVシリーズでもカメラとして正統派。カメラメーカーと十分渡り合える実力を持ち、且つコストパフォーマンスに優れています。しかし、QVシリーズには高級感が無い。
そこで、カシオからQVシリーズよりも1クラス上の味付けで高級嗜好のXVシリーズが発表されました。
XV−3は300万画素ズームなしのコンパクトモデル。ただし、フルオートだけでは無く、マニュアル撮影も十分楽しめるモデルになっています。動作も軽快。シルバーの他にアクアブルーの色設定はお洒落。
このモデルの売りはヒストグラム式の露出計の搭載でリアルタイムでヒストグラムが確認できるということ。
グラフィックソフトを利用している人には分かりやすい使用です。
XVシリーズはベテランユーザーがサブ機として持つと似合う仕様ですよね。初心者には値段の安いQVシリーズの方ががお薦めだと思います。

ソニー軍団モデルチェンジ:サイバーショットFシリーズマビカシリーズ
ソニーのデジカメラインアップって凄いねー。業界No.1のラインアップってソニーだよね。
既に発表されている300万画素のサイバーショットSシリーズはオーソドックスなスタイルになってソニーらしくないと思っていたら、アグレッシブなソニーらしいデザインのサイバーショットFシリーズもモデルチェンジ。
デザインはそのままに300万画素CCDを載せてきました。ただし、光学系は前モデルを流用。CCDの大きさの違いから有効画素は262万画素。もともと高級レンズを搭載していたので気持ちはわかるけどこれを300万画素機として発売したらダメダメ!です。でも、ソニーらしいサイバーショットFシリーズのモデルチェンジは大歓迎。Sシリーズと同様の絵作りが出来れば良いモデルになると思います。

一方、FDDを記憶メディアにするマビカシリーズもモデルチェンジ。ラインアップは100〜200万画素の3機種。上位機種のMVC-FD95は光学10倍ズーム。光学式手ブレ補正、カラー液晶ビューファインダーなど1眼レフのような撮影が可能になっています。ただ、ここまで高画素化してくると記憶メディアとしてFDDは実用的とは言い難くなります。ソニーはメモリースティックをFDDタイプのアダプター経由で使用可能になりました。これで64Mまでのメモリーが使用可能になります。書き込み速度が気になるところでありますが。

前回の更新からはや一月(汗) (2000.6.7)
キヤノン IXY DIGITAL 富士フィルムFinePix40i

ここにきてコンパクトなデジカメが連続して発表されました。一つが
CanonのIXY DIGITALでもう一つがフジのファインピクス40i。IXYはクレジットカードの大きさ(奥行きは3cm近くありますが)に金属ボディー。重量感があり、オモチャぽくないところが持つ喜びを感じさせます。胸ポケットにも入り、ネックストラップを付けて首に下げるのもお洒落。(でも女性にやって欲しい)画素数は200万画素ですが1/2.7インチCCDと小型CCDを使用しているため、画質の点で不安な部分があります。ただし、小型CCDを用いたのもこの大きさを実現するためだと思えば納得がいく?いや、本当は画素数を下げてももっとリッチな色やノイズの少ない画像を実現するほうがユーザーは幸せ。スナップなど気軽に撮る用途に使う機種だからこそ失敗の少ない安定した設定のデジカメを指向すべきだと思うのです。

一方、フジのファインピクス40iは噂のハニカムCCD搭載。4700Zと同じタイプのCCDを採用してますが、こちらはズーム無しのタイプです。その代わりに(?)、なんとMP3プレーヤー内蔵。そうですこちらはMP3の聞けるコンパクトデジカメなのです。MP3なんか要らないから値段を下げてという声も聞こえてきそうですが、まー、発展途上のデジカメ界、いろいろ出してもらうのも楽しいですね。バッテリーの関係でヘビーユーザー向きではないですが、予備の電池さへ用意しておけば目的地までは音楽聞いて。目的地で新しい電池に代えて、MP3のデータ消して撮影して、帰りは寝て帰るなんて事は可能でしょうしMP3用とデジカメ用のメモリーを使い分ければ帰りも音楽が聞けます。(ちょっと無理ある?かな)

コダック DC4800 Zoomリコー「RDC-7」
さて、正月以降300万画素クラスのデジカメが各社から発表されてきましたが、やっとでコダックとリコーからも発表されました。

まずは、コダック。コダックといえば色。この色に魅せられたデジカメユーザーはもう他社のデジカメでは満足できないようです。(笑)ただし、こてまでのコダックのデジカメは遅いのが欠点でした。今回、発表されたDC4800Zはこの欠点を改善してきたデジカメです。サンプル画像を見る限り従来の元気な発色も健在ですし、コダックファンならば半年感待った甲斐があったという感じでしょうか。ただ、難を言えば、あのデザイン。あまりに平凡。インパクトはありませんね。これまのコダックのイメージも無いですし、ただ平凡だからこそ使いやすいという部分もありますが、人柱さんの感想も楽しみではあります。28mmの広角よりの設定で最大3倍ズームを持ち、各種マニュアル撮影も可能ということでじっくりと作品作りを楽しむのに適した一台といえるでしょう。 

一方、リコーが発表したRDC−7は個性あるデザイン横形デザイン。前モデルRD5000シリーズがオーソドックスなデザインになって面白味が無くなったという声に答えてか今回の機種はリコー伝統の横形ボディーで液晶パネルがポップアップするタイプ。一見、高級文房具。見るからに楽しい気分にさせてくれる。そんなデジカメです。デジカメはフィルムを使用しないのですから、従来のカメラのデザインにとらわれることはないはずで、回転レンズやバズーガーレンズやリコーのこれのように各社各様いろいろやって欲しいものです。少なくとも今回のリコーのセブンには私、少し魅力を感じてしまいました。液晶デカクしてさ、これに、メールやWeb読める機能をつけたら凄いんじゃないかな。そんなことを連想させるデザインだと思います。仕様も静止画の他に動画、音声、文字専用モードとマルチタイプなデジカメを目指しています。また、ビクター同様にCCDをずらし二回撮影しそのデータを融合補完することにより最大700万画素の画像も得られるということで、三脚必至ではありますが商品のような静物撮影や風景撮影などで応用できそうですね。このように、デジカメの可能性を沢山詰め込んだRC-7。いわゆるカメラではなくさらにプラスアルファを感じさせる未来派?デジカメだと思います。イイナー。

2000年前半も遅まきながらマトメましょう。 (2000.7.18)
さて、すっかり更新の方は間延びしてしまいました。
その間にも1/2.7インチCCDを搭載した200万画素機(CASIO QV2300UX,2800UX、オリンパスC-990Z)が発表されたりと次から次へと新しいモデルが出てくるのでなかなかまとめるタイミングがつかめませんでした。(言い訳だけは一人前)
そこで今シーズンの結論ですが、300万画素機は東芝M70がやはり一押し。これまでカメラメーカーに対し劣勢に見えた東芝でしたが、今回のM70については見劣るする部分はありません。他社製品を研究した上に生まれた非常に完成度の高いモデルだと思います。もちろん、横綱級のオリンパスC3030ZやニコンE990はそれぞれ前モデルから進化してきて良い事には間違いありませんが。値段(実売価格)まで考慮するとM70を選ぶ理由が分かると思います。同様にCASIOのQV3000EXなんかも買いやすい高画素モデルという点で良いと思います。
200万画素機は昨年発売された(1/2インチCCD搭載)ものを値段が下がってから買うというのが買得感が高いのでは。200万画素機を購入する時にはCCDのサイズを参考までに確認しましょう。1/2インチに比べ1/2.7はCCDが小型になった分コストパフォーマンスは良いのですが、画質が落ちる傾向があります。
今やエントリーモデルの100万画素クラスは、初心者にオススメ。デジカメってどんな感じだろうという方向けに3倍ズームのオーソドックスなモデルが各社から出ています。HPで使用したり、メールに添付したりするにはこのクラスで十分です。このクラスのソニーのS30はウチのページでも紹介しています。その他、フジフィルムのFP1400あたりは値段も買いやすく完成度も高いモデルだと思います。ただし、このクラスは上位機種に比べ液晶の品質や動画や音声の記録をなどの機能を落してコストダウンしていたりするので、その辺はご確認を。
毎回、同じ事を書いていますが、自分が購入しようとしているデジカメの画像(メーカーサイトのサンプルなど)は必ず確認して下さい。そしてプリントアウトしたりディスプレイで見たり、購入後に自分がデジカメ画像で行おうとしていることを実際にサンプルを使って試してみることをオススメします。画質の確認をやると同時にどの程度の画素数が自分に必要かも改めて把握できると思いますので。
それから、できれば購入店で実際の機種で遊んでみる事が大事です。持ちやすさや操作性。さらに出来れば何枚か連続して写真を撮ってみて、メモリーへの記録による待ち時間やシャッターラグなんかまで確認してから買えれば申し分ないのですが。
デジカメは発展途上製品、まだまだ伸びていくと思いますが...欲しい時が買い時です。みなさん、良い買い物が出来ますように。



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2000年春一覧表

初めてデジカメを買おうと思っている方へアドバイス

1999年秋の陣
1999年秋一覧表

1999年春の陣
1998年秋の陣 

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3)お店選び
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私の場合 つづき
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